なんかの夢

日記ニキ

24.12.31 2024年のふりかえり

以下のように去年の大晦日に書いており、この目標への回答を起点に雑駁に2024年を振り返る。

 

2024年の目標は「折り合いをつける」

自分にはどうにもならないこと、他人のこと、自分の身体のこと、自分の気質のこと、ありようのこと、それらに折り合いをつける。

 

1月に修士論文を提出し、修士号を取得した。

修論は納得いくものではなかったし、なんだかズルをして修士号を取った気持ちで、その後ろめたさはあまり抜けない。

自分は研究ができなかったこと、これが折り合いをつけるべき一つ目のこと。

そして、4月に就職した。

強く志望していた業界には入ることができず、ある意味で「滑り止め」的に受けてギリギリで拾ってもらった会社へと入社した。

現在、私はSE(SIer?)として、「インフラ」と呼ばれる部分の業務を行っている(アプリではないのでプログラミングはほとんどしない)。

この業界でこの会社で働いていくこと、これが折り合いをつけるべき二つ目のこと。

 

晦日の今現在でどれぐらい折り合いがついたかと言えば、60%ぐらいだろうか。

何かを創造している人がえらい、何かを頑張っている人がえらい、といった漠然とした切迫と、それに対する「私は劣っている」という感覚はかなり減った。

結構大きめの企業に就職した私は、いろんな人生を背負いながら生きている同期に出会ったし、いろんな生き方がありそこに優劣はないことをじわじわと理解していった。

仕事はなんてことなくて、辛いことも苦しいことも特になく、楽しいことも嬉しいことも特にない。

悪いように聞こえるかもしれないが、良い意味でも「無」であって、「無」からお金が生まれるんだから、いい話だ。

 

ある時、就職後の休みの時間は「宿題を終わらせた後の夏休み」みたいだと思った。

学生時代に「勉強しなきゃ」「本を読まなきゃ」という切迫に駆られていた私にとって、何にも追い立てられない休み時間というのは久しぶりで、それだけでなんだか豊かだった。

この点で、働き出してよかったなと思う。

 

お金を稼ぎ、それをおいしいご飯、映画、美術館、装い、本に使用する。

その快楽は激しいというより心地よいものである。

とはいえ、その快楽は全てを満たしてくれるものではないのも事実である。

 

私は何でもないという意識と常に戦っている。

結局、2つの折り合いをつけるべきことの根底には「すごい人になりたい」「有名になりたい」みたいなバカみたいな気持ちがあって、すごい人にはなれないってことに折り合いをつけたいのである。

研究して博論出して本出したらなんかかっこいいし、有名企業で働いてたらなんかかっこいい。

私は、研究をやめて(正直始まってもなかったが)フツーの企業でフツーに働くことになった。

その自分にどう折り合いをつけていくか。

 

自分が楽しければそれいいな、と思える日が増えてきた。

修士まで行ったことで、文化を楽しむ素地ができて、そのおかげで今の私がいろんなことを面白がれている。

研究はできなかったけど、修士行ってよかったよなって折り合いをつけ出せている。

仕事も仕事自体はなんてことないけど、苦しくはないしそこそこやりがいもあるし、同期も先輩も上司も悪い人はいないし、いい感じの会社・部署に入れたなって折り合いをつけ出せている。

それが60%。

でも、なんか底がずっと抜けている感覚があって、それは私が今の自分自身の在り方に満足できていないから。

それが40%。だから、来年も折り合いをつけていきたいです。

 

自分の身体のこと、自分の気質のことに折り合いをつけるという話にスライドする。

これには3つの小分類がある。

①精神のこと

40%の折り合いがついてない部分と自分の気質の関係で、今年も苦しくなる日が度々あった。

だけれども、会社の健康相談室に月1で通うようになったのとスルピリドという抗精神薬を飲むようになったおかげで、ここ1ヶ月ぐらいは安定している。

私は、やっぱり「保健室」みたいなところに通わないとやっていけないけど、通ったらやっていけるので、通えばいいなと思う。

 

②生理のこと

ノアルテンという黄体ホルモンの薬を飲み出して、生理を完全に止めた。

止めていいらしい。止めていいんかい。

生理がないだけで本当に楽だよ、ありがて〜。

 

③性別あるいは装いのこと

トランスジェンダー入門』『ノンバイナリースタイルブック』を読んで、自らの装いあるいは性別についてよく考えた一年だった。

就活の時期から、選択肢があれば性別は「無回答」あるいは「その他」を選んできたが、社会的に性別を移行していくことも可能だし、色々やってみてもいいのかもなとなって色々やった。

元々ショートだった髪の毛をさらに短くしてみたり、パンツルックをより充実させてみたりした。

化粧の仕方は一年前から大きく変わったし、使う化粧品もほとんど変わった。

それでも「お姉さん」と声をかけられるわけだけど、親からは「男の子みたいだね」と嫌がられるわけで、規範を少しでも撹乱するような存在になれていればいいな。

気づかれてないと思いますが、使う絵文字もこれ🙆に変えました。

性別はやっぱりあんまり聞かれたくない。

「女性です」とは言いたくないし、「ノンバイナリーです」とはなんだか言い難い。

ノンバイナリーやトランスに対する差別的発言を見るたびに本当に苦しい気持ちになるし、それらの差別ひいてはすべての差別に反対する気持ちがある。

なんで言い難いんだろうな、って。もっと考えないといけない。

 

 

 

さて、そろそろ閉じよう。

もっと単純に、今年は関東にも関西にも住んで、いろんな場所へと旅行に行った。

台湾、熱海、金沢、仙台、岐阜、鳥取、島根等々、、、。

26歳になるまでに47都道府県行きたい、という目標のために徐々にいろんなところに行っている。

あと、17県。1年で17県は無理かもやなぁ...30歳までにしよかな。

私は1月12日生まれなので(祝ってね!)、年の目標と歳の目標がごっちゃになる。

 

珈琲にこりだして、映画も40本見たし、展覧会も40ヶ所行ったし、本も漫画も読んだ。

短歌もいくらか読んでいくらか詠んだ。

 

いろんな人とも会えて充実した一年だった。

仕事でも3つ資格を取ったし、来年もいくつか資格を取る。

 

来年はピアノをしたいな、写真も撮りたい。

 

折り合いはつかない。

あたしの立ち位置はあたしの在り方は常に宙吊りで語りきれないもので、そのせいで外に提示する自分がよくわからなくて、すっごく孤独な気がして悲しいときもあったけど、なんかよくわかんない状態の私でもどうにか生きています。

来年はもっと「理論」の本を読みたい。

 

振り返れているだろうか。

この先どうなっていきたいかもよくわからないし、今私はどういう位置にいるのかもよくわからないけれども、それでも生は続いていくのだなというのにやっと気づきました。

今年一年も、一年前に比べてすっかり変われてしまえてよかった。

 

今年はお世話になりました。

来年もよろしくお願いします。

 

よいお年を〜👋