なんかの夢

隙あらば自分語り

電波時計が狂った

電波時計が狂った。

電波なのに。

部屋に帰ると、秒針が31秒と32秒の間を行き来していて、その動きは正直とても気持ち悪かった。

電池切れだと、気づいた私は電池を入れ直した。

すると、秒針は元通り動き出した。

正常に作動していなかってであろう約35分の遅れを一切取り戻すことをせずに。

「電波受信」のボタンを押すと、電波を正しく受信したということを示す「ok」の文字が現れる。

約35分の遅れをそのままに。

f:id:ariakesann:20181029210219j:image

↑OKという文字が出ているのにも関わらず「正しい時間」を指さない電波時計

 

ここで、私はある可能性を思いつく。

電波時計が遅れているのではなくて、携帯電話の時計が早すぎるのではないかと。

「本当の時間」なんて言うのは、そもそも可視化されていない。

この日本にある時計の多くが指している時間が、「本当の時間」として扱われている。

電波時計という一般に「本当の時間」を指すとされている時計が狂った今、どうして私は時間という存在の絶対性を信用できるだろうか。

私は、もしかして、ずっと、約35分早い時間で生活していたのではないか。(ここで“早い”という表現を使ったが、そもそも何に対して“早い”のかはもうわからなくなっている)

 

ここで、信用できるものは何か。

皆さんは知らないかもしれないが、私は昔「本当の時間」をステキなお姉さんが教えてくれる電話番号を聞いたことがあった。

その番号は「117」

f:id:ariakesann:20181029211116p:image

都市伝説まがいの話だと思っていたが、

電話をかけてみると、そのお姉さんは、はっきりとした声で携帯電話の上部に書かれた時刻と全く同じ時刻を教えてくれた。

「午後8時59分40秒をお知らせします」と言って。

 

どこまで、このお姉さんが信用に足るものかはわからないが、

このお姉さんと携帯電話という2つが支持(指示)する時間と、電波時計という1つが支持する時間であれば、

単純に2:1で、前者が信用性は高いだろう。

 

今回私は、携帯電話に書かれた時間を信用することにした。今後もきっとそうやって生きていくだろう。

もしかしたら、これは間違えだったかもしれない。

数年後、いや数十年後。私は、この選択のせいで、なにかの不利益を被るかもしれない。

しかし、私は天文にも潮の満ち引きにも精通していない。

私は、携帯電話や時計と言った人間の作り出したものでしか時間を知ることができないのだ。

機械に囲まれて育った現代っ子の悲しい末路とでも言えよう。

 

皆さんは、一体何を信じて生きているのだろうか。

「寝坊」というが、時計が先走りすぎたという可能性はないのだろうか。

真実がわからなくなったら、電話をかけてみてほしい。「117」に。

もしかしたら、もうかからない番号となってしまっているかもしれないけれど。

時間を教えてくれたあのお姉さんは、どこの誰で何という名前なのか。私はまだ知らない。

それでも、不思議と私はあのお姉さんの発言を信じる気になった。

だから、みんなも。嘘だらけのこの世界で、真実に迷ったら。

「117」と打って、発信ボタンを押してみて欲しい。そう思うのだ。